ビアリッツ [フランス旅行]
ビアリッツ!!いや、別にサーフィンはしません。海嫌いだし(笑)
ビアリッツといえば、この豪壮なオテル デュ パレの訳ですが、(もちろんここに泊まったわけではない)
キンキラキンの内装。ホテルのねーちゃんが、ぜひここでお茶してください、といってたけど、遠慮しました(まずそうだもん)。
ナポレオン3世がウジェニー皇后のために建てた云々とガイドブックに書いてますが、それはその通りなんですが、スペイン出身のための皇后のためスペインに近いここに別荘を無理くり建てたのが真相で、当時何もない村だったビアリッツに突如出現した宮殿は何とも不釣り合いで寒々しい光景だったようでパリの新聞に嘲笑されたとか。
皮肉にもビアリッツがリゾートとして発展したのは、ルイ・ボナパルトが普仏戦争で失脚した後。第3共和政の政府は皇帝の資産を競売にかけ、この宮殿はホテルに生まれ変わりました。ここにイギリス王室やらロシア皇帝が遊びに来るようになって貴顕淑女のリゾートになったわけです。
ロシアに行ったことない私には神田のニコライ堂にしか見えませんが、このロシア正教会も当然ロマノフ皇帝のために建てられたのでしょう。
残念ながら20世紀初頭にこのホテルは火災にあって改築されており、ヴィクトリア女王の時代をしのぶのは無理ありのようです。
ともあれ、ベルエポックの時代のビアリッツの古写真などを見ると興味がつきません。
ここは当時の面影を残す食品店Maison Arosteguy。ビアリッツに来る外国人のためにできた輸入食品店だそうです。まあ、世界中のモノが容易に手に入る現代から見るとそんな驚くようなモノは置いてないけど、なんともいえない風格がありました。缶詰たくさん買ったけどまだ食べてない。
これは同じくベルエポック時代から続く(創業1872年!)老舗Miremont のエクレア。仰天しました。今までフランスで食べたケーキの中で最高ね。伝統の重みが違う。ケーキ好きはパリのエルメ・ラデュレ・ストーレーなんかスルーして、ビアリッツのMiremontに直行すべし。いうまでもなく近所にあるMaison Adamなんかは行ってはいけません。
同じくMiremontのクッキー(ピンボケごめん)。クッキー一枚が1000円ぐらいして目をむいたけど、それだけの価値あり。あまりにもおしいかったからお土産を買って帰ろうとしたけど、この店、缶入りクッキーとかお土産モノは一切置いてない。サロンドテかテイクアウトのケーキしかありません。なんという心意気、ほれたぜ。