世界の食文化 [読書]
目からウロコね。イギリス人が紅茶好きになったのは別に貴族趣味なわけではなく、紅茶に砂糖をぶっこんだだけの”インスタント食品”が、19世紀の台所もないような環境で働く人たちの朝食に受け入れられたからと。さらに紅茶も砂糖も地球の東と西の果てから帆船で輸入されたグローバル経済の産物であることに注意。21世紀の食生活は改善されたようには見えるが、グローバルな食材の流通という点で19世紀イギリスとやってること大して変わってない。
インド亜大陸の多様すぎる食文化を曼荼羅のように描きだす、圧倒的な筆力に巻き込まれました。ゾロアスター教徒の料理ってどんなかしらね。
なんか大時代的な文体でイタリア料理を称賛する書き方がおかしくて読んでしまう。ローマの大仰な建築物を見てるみたい。
バスク料理がピメントを使うのは胡椒が高くて買えなかったから。。未だ人民戦線にこだわり続ける著者のハードボイルドな文章が小気味よい。
このシリーズ、おもしろかったのは上記4冊。
おもしろくなかったのは、フランス、ドイツ、アメリカ、中国、韓国、中南米。。。
2018-11-24 22:04
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