読書日記 [読書]
世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行
- 作者: 藤山純二郎
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ヨダレが出るような本かと思いきや、さにあらず。三ツ星全制覇するのは、まるで苦行だわんね。
なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年 (NHK出版新書)
- 作者: 阿古 真理
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: 新書
スーパーで売ってるパンの中ではタカキベーカリーがずば抜けておいしいと思っていたけど、いつも売れ残って半額ワゴンセールになってて可哀想(それを喜んで買いまくってるわけですが)。本書で初めて創業者高木俊介さんが立派な方だって知りました。そのほか、ドイツ人から見るとパンにジャガイモをはさむのは変態行為(日本のポテサラサンドのこといってる)とか色々おもしろい本。
The Mushroom at the End of the World: On the Possibility of Life in Capitalist Ruins
- 作者: Anna Lowenhaupt Tsing
- 出版社/メーカー: Princeton Univ Pr
- 発売日: 2015/09/29
- メディア: ハードカバー
周知のとおりマツタケは栽培できない。マツタケどころか松も日本の風土では維持できない。山火事や伐採で森が破壊されたあとは、まず松が生える(松ぼっくりは山火事に耐えるためにあのような形になっている)。次に広葉樹が進出すると松が競争に負けて枯死してしまい、そこにマツタケが生える。つまりマツタケを食べるには常に森林を破壊し続けなければならない。マツタケは決して生産できず、存在自身が資本主義のアンチテーゼとなる。それだけではない。マツタケを日本人が高額で購入するものだから、アメリカはオレゴンの破壊された森林でラオス人がマツタケ狩りをしている。ラオス人がなぜそんなところにいる?ベトナム戦争で故郷が破壊されたからだ。資本主義の縁辺に位置する彼ら自身も破壊から生み出されたマツタケの同類である云々。
2017-09-24 22:09
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